ポロロが車を売りました チリでは、中古車を個人から個人へと車を売るのは一般的です。だからインターネットの車を売り買いするWeb上に、写真を載せるために日曜日に洗車しました。すぐWeb上に情報を載せて1時間後にはEメールや電話、ショートメールが入ってきだしました、内容は安くしてくれ!中の写真も見してくれ!と言うものばかりでしたが、そのうちの1つ、車を見てみたいので明日時間はありますか?と言うのが有りました。すぐ月曜日の朝10時に見に来てもらう約束をしました。
とりあえず何台か見てまわる人も居ますし、安く交渉する人も居ますし、約束を無断で破る人もいます。私はぜんぜん売る期待はしていませんでした。ただ月曜日の9:30に電話があり、住所の確認と、30分後につくという連絡があった時には、ちゃんとしてる人だという確信に変わり、売れる可能性は50:50に変わりました。チリ人は時間に20分遅れるのが一般的で、約束時間前に待ち合わせが出来る場合はすごく稀です。同じ内容で電話をかけてくるとあすれば、よくあるパターンなら5分から10分遅れた時間に電話をかけてきて、それから更に30分から一時間待たないといけません。その方は10時になる3分ほど前に到着しました。なんて誠実な人だ
その人は毎回、こういった行動をしているとは限らないけど、初対面の人に対しての礼儀をわきまえている人という事は確実です。いつも遅れる行動をしている人は、いざ時間に間に合わせたい待ち合わせでも、うまく行動できないものです。
私はその場にいませんでしたが、その人は車を見て乗って、買うことを決断されました。そうなると今の車の持ち主はポロロのお父さんなので、会社を抜け出せれる時間、12:30にサインをするオフィスに待ち合わせが決定しました。その前にお金の受け渡しですが、チリではインターネットバンキングが日本以上に主流で、友達に現金をちょっと借りても、スマホから友達の口座にお金を返したり、BBQをする場合は前日までに参加者がお金を主催者の口座に入れたりします。治安が悪いので、現金をあまり持たない生活をしています。クレジットカードで買い物をします。ただ今回は何らかの理由でその人は現金を用意されていたので、その人の自宅までサインの前に現金を受け取りに行きました。ちょっと珍しいケースです。
私もそこからは参加していました。チリ人の現金の数え方は、原始的です。よく言えば、マフィアの様な数え方でかっこいいですが、とても遅いです。輪ゴムがたくさん用意されてます。私は日本人形式のてきぱきした方法で数えました。後のサインの話は、覗き込んで見てないので、何してるのか分かりませんが、5・6まいの紙に、お父さんと車を買った方が、親指に黒いインクを付けて指紋を付けていってました。それで全て完了です。 
 
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車の話に戻って、売った車はスズキの大きなジープです。私が初めてチリに来た時にポロロが空港に迎えに来てくれた時の車でした。前にもちょっと書いた話ですが、チリには大きな四駆が沢山走っています。3年前なんて半数以上は大きな四駆でした。大きな四駆が多くなる正当な理由から紹介します。①チリにはアンデスがすぐそばにあるので、四駆で山に出かけてレジャーを楽しむ機会が身近にあります。②女性は運転が下手だから、事故をしても死んでしまわないように奥さんには大きな車に乗らせる ③歩道や中央分離帯に乗り上げる事が出来た方が何かと便利。④大きい車に乗って、お金を持っていることをアピールして横柄な態度をとる。

今回車を買った人が、あえて中古車に決めた理由も②でした。奥さんが事故をおこしてしまって、奥さん用の車を新たに買わないといけないけど、またいつ事故をするか分からないので中古車で安い方がいいのです。即決された理由は①にありました。今週末には車で遠出をする予定です。チリは今は夏休みで、子供たちは三ヶ月の宿題なしの休みです。大人も2週間の休みをどこかでとるのが一般的です。
実はポロロは冬に同じWebサイトに同じ車を、今回の値段より7%は安い値段で載せてたらしいですが、3ヶ月間誰からも連絡がなかったらしいです。インフレを考えても半年で7%は大きいので、シーズンの違いでこれだけ違うのだと言えます。
今回買われた人は、誠実な人で賢明な人でした。彼との交渉をしている間も、買いたい人からの連絡が沢山ありました。いい価格だった事は間違えありません。彼の行動はとても早かったです。待ち合わせの時間に遅れてたら、逃していた可能性もあります。
文化は違えども、時は金なり time is money. 
早起きは三文の徳 early bird catches the worm はどこの世界でも通じるものだと思いました。