カヨキートの日記

チリのサンティアゴで専業主婦をしている日本人妻の奮闘記です。Mar,2019

カテゴリ: フェリピートのお仕事

フェリピートが働いている会社では、ずっと前からジェンダーに対しての取り組みをしてきていました。
何年までに男性と女性の雇用を半々にしようという目標を立てていて、それによって現在は女性が有利だと言っても良いでしょう。
女性を意図して増やそうとしているんですから、クビになりにくいし雇用されやすくなっています。

私はゲイは男性に入ってるのかな?とか男性か女性かを気にする所がナンセンスじゃない?と感じていました。
会社にはけっこうゲイの人って多い印象があって、やっぱりゲイの人って優秀な人が多いのかなぁ?なんて思っちゃいます。
優秀な人を雇用して、性別は気にしないってのが本来の在り方なんだと思うんですが。
でも昔からの固定概念とかが邪魔して弊害になっているんなら、一度真っ新にするという意味で今の取り組みをしているのなら、仕方がない事だと思います。

話は戻って、最近会社がまたジェンダーに対しての取り組みとして、新しい言葉を使うように言ってきたらしいです。
スペイン語なのですが、「みなさん」とか「全員」とう意味になる言葉がtodosなのですが、それをtodesにしようと言う事です。

スペイン語には男性名詞と女性名詞がありますが、一番基本的なパターンが、男性名詞はoで終わり、女性名詞はaで終わります。
そしてそれが複数であれば英語と一緒でsがつきます。
つまりtodosだとoで終わって複数のsが更に付いた男性名詞なんです。
でも男性だけの意味ではなく、女性も含んだ「みなさん」です。

スペイン語はtodosだけでなく、男女合わせた複数を意味する時には男性名詞の形になります。
兄はhermano、姉はhermana、兄弟はhermanosで姉妹だとhermanas。
彼はello、彼女はella、彼等はellos、もちろん女性しかいない場合の彼女等なら、ellasとなります。
日本語もですが、男女合わせた場合は、男を主体とした複数表現で言うんですよ。
帰国子女はなぜか女って漢字が入ってますね。
もうそれって名詞ですから〜。
そこに怒りを感じる人っているんですかねぇ?
もし感じるのなら、まぁそれは、、、、大変ですね〜

でも確かに、スペイン語だけに限らず、男性名詞や女性名詞がある言語って、常に頭で男性名詞か女性名詞かを考えた上で話さないといけないんですよね。
そうすると、潜在意識で男女を気にしてしまっていて当然だと思うんです。
以前も書きましたが、チリ人は動物に対して、オスかメスか聞いてきます。
だって犬でもperro なのかperraなのか、言い分けないといけませんから。

仕事で本来のスペイン語のtodos をtodes という新しく作られた言葉を使う事で、ジェンダー問題解決への意識が高まるんでしょうかねぇ?
ドイツ語は中性名詞が存在しますが、その辺どうなんでしょうか?

ちなみに私はスペイン語を話す人は、潜在意識のレベルで男女を気にしすぎているのではないか?と思っています。
だからって、それをチリでの生活で違和感を感じるほどではなくて、そこは無視しても良い程度じゃないかなと思っています。
男女差を意識して、違いを認識して生活していても、差別までには達してないと思いますから。

ジェンダー問題への取り組みで、スペイン語で新たな言葉を作って使うって、そのパワーをもっと違う所に使ったらいいと思っちゃいます。
なんだか世界は変な方向に行ってるなぁと感じました。

チリでは日本のように終身雇用の考えはないので、解雇も良くあります。
フェリピートの会社でも、解雇の話がちょくちょく有りますよ。
これだけ一般的な解雇ですが、やっぱりダメージは大きいですから、解雇されたくないのはチリでも同じです。
だから解雇がある時、あった時には話題に上がります。
今までフェリピートから聞いた解雇された人の話ですが、本当に様々な解雇が有るもんです。

プロジェクト終了で、プロジェクトチームが解散した時には、大規模な解雇が有るのは当たり前です。
大規模でなくても、自分が関わっている仕事が必要でなくなった場合も、運悪く解雇される場合ってあります。
もうどうしようもないですよ。

逆にセクハラやパワハラなどの致命的なのも聞きました。
重大なコンプライアンス違反も聞きました。

更によく聞くのが、精神を病んでいるか何かでドクターストップで、もう長く仕事を休んでいる人が解雇されたりもします。
この中には本当に病んでいない人も居ると思います。
知り合いにお医者さんがいて、診断書を書いて貰えばそういう事ができちゃうんで、妥当な解雇ですよね。
本人も解雇されたい場合もあるし、どちらかと言えば、ドクターストップのまま在籍できてお金が貰えれば嬉しいと思っている感じなのではないでしょうか。

まぁそう言った場合でない限り、心ある人間が上司なら、やはり誰かを解雇する事は辛いようです。
なかなか解雇って有りませんよ。
面白いのが、やっぱりたまに居る仕事ができない天然の人。
性格が良いと、上司としては解雇なんてしたくないんですよ。
でも自分の部下に天然の人がいるままだと、仕事には支障が出るので、解雇する代わりに移動させます。
でも天然の人って、異常に向上心が高くて、良い条件でないと移動を受け入れない事も多く、そこで昇給や昇進があります。
だから、やたらと昇進していて仕事のできない人が、時々存在するんですよ。
性格が良いという事は良い事です。
でもその天然の人も、いつか仕事と給料が似合わないという事になり、減給なら良いのですが、解雇される場合もあるのです。

逆に性格が悪い人は、いつか我慢できない上司に当たり、コンプライアンス違反という形で解雇されています。
性格が悪い人は、上司にはゴマをするパターンが多いので、上司には気に入られる事が多いのですが、それでもチームワークに支障が出たりで問題になり解雇されちゃうんですね。

性格が悪くても仕事ができる人だと、自分の上司にはゴマを擦り解雇をま逃れ、自分が上司という立場になり、自分の部下を次々と解雇していった話もありました。
もうそれはどうにもならないですよ。
でも、たまたま上司が気に入らなかったという理由で解雇された人は、また雇用されるチャンスも有ります。
実際に戻ってきた人もいましたから。

少し話は変わりますが、同僚が会社で朝パソコンを開くと、会社のシステムにアクセスできなくなっていました。
そこで自分は解雇されたのだと気づいて、上司に「クビにするなら言ってくれ」と詰め寄ったのです。
上司はクビにした覚えはなく、人事に連絡すると、同じ名前(苗字は違う)の人が解雇されていて、アクセスをロックする作業をする人が、間違えてただけの話でした。
この話を聞いて、間違いで解雇される場合もあったりするのではないかと思っちゃいました。


私たちオーストラリアにまで行って解雇されたら、ちょっと大変なので、解雇されたくないですね〜

フェリピートは2年前にサンティアゴ勤務になりましたが、それまでは鉱山で仕事をしていて、私とは週末婚状態でした。
その鉱山の現場から、また戻って来て欲しいと言う本気の依頼が有りました。
本気と書いたのは、今までもちょくちょく話はあったのですが、今回は具体的なお金の話まで有り、金額からしてもいつにもなく本気な事が分かります。

でもフェリピート、鉱山の暮らしが嫌なんですよねー。
鉱山の仕事は好きだったようです。
キャリア的にも、鉱山に戻る事は良い面が多い様です。

鉱山の暮らしが嫌なのって当たり前ですよ。
まずそこへ行くのも飛行機に乗り、バスで3時間、標高の高い所へ行きますから大変です。
標高が高い事もあって、良く寝れないらしいです。
そして家族とも離れて、食べ物も美味しくないし、アルコールも禁止、もちろん今は毎日やってるマウンテンバイクなんてできる訳が有りません。
その分、鉱山で働く人は給料を沢山貰えるんですね。

と言う事でフェリピートに来た本気の話も、給料はビックリする金額でした。
ビックリして心を揺さぶらないと、話になりませんから、妥当な金額だと言えるでしょう。

金額の数字で考えると良い話だと思います。
でも実際、今の給料で、私たちじゅうぶん生活を楽しんでいるんですよね。
もしかしたらタイミングの問題でもあったかもしれません。
なんせ、つい最近フェリピートの給料が上がったばっかりですから、今の給料でじゅうぶんだと感じているのは当たり前なんですよ。

だから私もフェリピートも、「金額は何も意味を成さないね」と言う意見で一致しました。
でもその金額で何ができるか、生活をどう変える事が出来るかを2人で考えてみることにしました。
金額は意味をなさなくても、具体的にどう使うかを想像できれば、違って見えるかもしれませんから。
で、、、、結局、想像力が乏しくて、その金額に価値を見出せませんでした。
唯一思いついたのは、日本へビジネスクラスで帰る事くらいです。
日本へ半分位の時間で帰れるなら、もっと頻繁に帰りたいので、良い話に思えたかもしれません。

フェリピートが席を切った様に言ったのが「実際、みんな何にお金を使って良いか分かってないんだよー。だから〇〇は車を何度も買い替えたり、〇〇はいくつも腕時計を持ってたり、〇〇は奥さんに変なジュエリーを買ったりしてるんだよー」
変なジュエリーって、変でも何でもないし、ステキな事ですけどねぇ。
それにフェリピートは車や腕時計は買わないけど、マウンテンバイクを頻繁に買い替えてるし。
価値観の問題ですよ!!
何にお金を使って良いか分かってないのは、間違えなく私たちですから。
という事で、鉱山の仕事の話は却下されました。

フェリピートの事を知っている人は、きっとパッパラパーにしか見えてないと思うんですよ。
でもあぁ見えてちゃんと仕事をして、評価頂いてます。

でもやっぱりパッパラパーな人間ですから、私が見た目だけでも迷惑をかけないように、なるべくちゃんとした格好をさせて仕事には行かせるようにしています。
私のチェックが無ければ、首元ヨレヨレのTシャツで会社に行ったりする人です。
前、ポパイの絵が大きく描かれたTシャツを着て仕事に行こうとしたので、着替えさせました。
昔お婆ちゃんから、フェリピートが子供の時にポパイが好きで、ほうれん草を買えと言うから買ってきたのに、美味しくなかったと言って怒ったと言うエピソードは聞いていました。
今でもポパイが好きなようです。
だからって会社に着て行かす事はできませんから。
私の最終チェックが有ります!

フェリピートを旦那に選ぶ位なので、性格は良いと言えます。
だからその性格の良さで、ある程度仕事仲間から信頼を得て、良い評価を得る事は考えられます。
でも今の仕事での評価は、私の理解を超えていて、妻でありながら「いつフェリピートの化けの皮が剥がれるんだろう?」と心配です。

パッパラパーなフェリピートが、どんな化けの皮を被っているのかも気になります。
私が知っているフェリピートの、いい加減で口から出任せばっかり言う部分が、功を奏しているのでしょうか?
それとも仕事では、違う一面を見せているんでしょうか?
まさかそんな器用に、普段と仕事で人格を変えれるとは思えません。
チリって、いい加減な事や口から出任せに、寛大なのかな?
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私から見て、逆に良い評価に当たるのかと思える所は、時間を守っています。
チリって時間にルーズなのが当たり前なのですが、フェリピートはわりと時間を守るというか、TPOで使い分けています。
つまり時によって化けの皮を被ってるんですね。
チリで時間が守れる人って珍しい分、同じような考えを持った人に、好印象を与えるんですよね。
リモートワークでテレビ電話会議も、時間前にスタンバイしている事が多く、相手のチリ人はわりとゆっくり遅れて会議に参加しています。

あと考えれる所って、すごく集中しているような気がします。
コロナで家で仕事をしていますが、話しかけても聞こえて無い事が多いですから。
その代わりあまり長くは働きませんけど。

あと、ピンチの時に良い判断が出来るタイプです。
時間に追われて切羽詰まった時ほど、そのプレッシャーに強いんです。
それが今の仕事に合っていて、うまく働いているのかもしれません。
でもそのせいか、ギリギリまでのんびりしていて、私を巻き込むのは止めて欲しいです。

まぁ実際の所、仕事の事なんで、何が良いのか分かりません。
私の自己満足ですが、フェリピートの服装チェックを続けようと思います。
「あの人パッパラパーだけど、服装は意外にもちゃんとシャツ着てるんだよねー」と周りに思ってもらえるかもしれませんし。
そのギャップが印象に残って、いいイメージに繋がるかもしれませんし。
人を見た目で判断する人だっていますから。
それに「あの会社にポパイのTシャツ着てる人いるでしょーハハハ」って社外の人に噂にでもなったら、同僚に迷惑ですから。
これからも化けの皮を被せます。

フェリピートは外出禁止中、自宅でリモートワークをしていました。
普段でも海外の相手や、鉱山の現場で働いている相手との会議は、家からテレビ電話でする事がありましたが、外出禁止中は全ての会議がテレビ電話になりました。

フェリピートは今の部署に移動する前の2部署は、コロナで仕事量が増えています。
仕事が分かるフェリピートが助っ人に呼ばれたのですが、今の上司が、フェリピートには赤ちゃんが生まれたばかりで忙しいからという理由で断り、他の人を送りました。
そして今の仕事は仕事量が減ったので、フェリピートはのんびり働いていましたよ。
フェリピートは家の手伝いも、エイシートのお世話もしながら働いてくれました。

月曜日の朝は、チーム内で会議が有るので、テレビ電話をしていましたが、ふとフェリピートを見ると、フルフェイスのヘルメットをかぶって会議していました。
他の同僚も、メキシコの大きな帽子、パイレーツカリビアンの帽子、シルクドソレイユの帽子、全員変な帽子をかぶっていました。
その時の会議は、変な帽子をかぶって参加するというルールが有ったようです。
楽しんでいますね。

また別の月曜日の会議には、前日から「あ!プレゼン準備しないといけなかった!」と言い、準備していた内容が、趣味のマウンテンバイクの事でした。
自分の趣味を紹介するという順番が回って来たらしいのです。
15分ほどマウンテンバイクの紹介をしていましたよ。
リラックスしてますね。

月曜日の会議の度に、フェリピートが発言する事といえば「おい!体重計って勝負しろ!!」と聞こえてきました。
チーム内でダイエットの勝負をしていて、殆どの人がこの外出禁止でストレスの為に暴飲暴食に走り、もうダイエット勝負は諦めている中、フェリピートだけがずーっとその勝負にこだわっていました。
上司に「ダイエット以外の仕事もしてくれよ」と言われていました。
その通りです。仕事せずにエクササイズばかりしてますから。

他の相手との会議でも、エイシートを抱いたままだったり、あやしながらだったり、片手間に働いています。
みんなにエイシートを紹介して、エイシートは有名人です。
私はその間にシャワーを浴びたり、仮眠をとったりできたんで、有り難く甘えていました。

で、給料日になると「え!フェリピート働いた?給料泥棒じゃない?」と言いましたよ。
フェリピートは「ラッキーだぜ〜」と歌っていました。
そしてまた次の給料日、「あれ!もう給料日?エイシートのお世話で時が経つのが早いね。外出禁止でお金使って無いし。フェリピート働いた?働いて無いよね?大丈夫なん?」と聞きました。
フェリピートは「でも昇給するぜ〜」と歌っていました。

そしてまた以前の部署から直接助っ人を頼まれましたが、また上司が断りました。
忙しい部署は人手が足りなくて困っているようなので、フェリピートの働き方を見てると申し訳なく思います。
しかもこの状況で、本当に昇給していましたし。

フェリピートはテレビ電話の会議で、毎日ハハハハハーと笑いながら働いています。
リモートワークを有効に使って、楽しんでいるようです。
私は、リモートワークが通常化したらいいと思います。

フェリピートが働いている会社、まぁマトモな会社なんですよ。
何度か書いているようにオーストラリアの会社で、外国人も沢山いますが、大半はチリ人です。
その大半のチリ人もマトモな人が多くて、私は感謝感激です。
フェリピートがそこで働いてくれているので、マトモな人との出会いが多くて、本当に助かっています。

でもね、実は本当のマトモな人ってのは、やっぱり外国人で、チリ人の中ではわりかしマトモな人が集まっているなー!って程度だと言うのが本音です。

私はフェリピートと結婚したのは、もちろん前提条件にマトモな人だと言う事が有ります。
別にチリ人の中から選んだのではなく、世界中の人の中から選んだら、それがチリ人だったというだけです。
そしてフェリピートの様なマトモな人って、チリでは希少だと言う事、後になってわかりました。

フェリピートの同僚のカナダ人、遊びに来た時「チリ人の君にはごめんだけど、多くのチリ人は教育を受けてないから、毎回選択する場面に来たら、必ずと言って良い程間違った選択をする。」と言っていて、私はずーっと大きくうなずいていました。
世界基準の教育とはずれていると言う事でしょう。
私が共感したのは、「必ずと言って良いほど間違った選択をする」と言う部分です。
これって仕事上ならば致命的ですよね。
仕事とは関係なく、実際の生活で私が常に感じる事なんですよ。

何度も私が毒舌でチリ人の事をブログに書いていますが、まぁマトモな人なんて滅多にいないですよ。
そこへ来て、たまーにマトモな人が居るから目立つんです。
だから、チリに来てやたらと私の目利きが冴えるようになってきました。
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前回のブログでちょっと書きましたが、フェリピートの会社の新卒採用のチリ人、中途採用と違うのは、何度もふるいにかけられて突破してきた人たちだと言う事です。
中途採用、言ってみればヘッドハンティングだったりコネだったりで、ちょっとハードルが下がるんで、変な人も結構いるんです。
私が新卒採用の人達に会い気がついた事、全く採用の基準が分からない程、多種多様な個性が集まっていますが、単純に見てマトモです。
日本人から見て普通な人、個性は強いけれど、常識人が採用されているんです。

そして係長、課長、部長と上司になっていくにつれて、マトモな人が選ばれているんです。
私は全く無知のまま、フェリピートの同僚と会い、直感で平社員かどうかぐらいは検討がつく事に気がつきました。
常識人かどうかの前に、人間性くらいは直感でも分かりますから。
それで分かるもんなんです。

そして上に行けば行くほど、パートナーまでマトモです。
パートナー、つまりは奥さんの人間性も良かったりすると、私の中で出世コース決定です。
マトモな人が少ないチリで、マトモな奥さんを捕まえている人なら、仕事もできるんです。
逆を言えば本人はマトモでも、パートナーは残念な人って沢山いて、そんな人はそこ止まりです。
もちろんそんな人でも、裏で手を回して上へ行く人も存在するんでしょうけど。
夫婦揃って素晴らしい人で、私が出世コースだと思った人でも、他の会社で働く事を選ぶ人もいるでしょうし、出世を望んでいないマトモな人もいるでしょうから。
ただ会社側から見て、チリ人の中でマトモな人というのが目立つから、自動的に引き上げようとする形になっているように感じます。

そして何故私がこんなにも、フェリピートの同僚について知っているかって、結構な頻度で職場をウロウロしているんで、色んな人と知り合います。
それは不妊治療の通院が関係していて、通院の度に会社のカフェテリアで、飲み物と食べ物を拝借しております。
フェリピートの奥さん、非常識なんで、出世コースは脱落ですね。

2回連続、チリの貧富の差に触れたブログを書きましたが、チリに居て時々思う事、「日本もこうなって行くのかなぁ」なんて思う事けっこう有るんです。
もちろん日本は先進国、チリは後進国。
日本はずっと先を行っていますよ。
教育なんてチリはずっとずっと後を行っています。
いえ、実は先をいってるのかも?だって教育格差っていう意味では、チリが悪い意味で先を行っている可能性があります。

それは置いといて、日本はずっとずっと深い文化や伝統があるし、プラスで教育の基礎がしっかり有るので、そのままチリの様にはならないでしょうけど、それでも「各差社会になる」とか「2極化する」とか言われていますので、私が今チリで見ている事は、日本の将来を大げさに見せた状態だと思うんです。

他にも、女性の社会進出なんていうのもチリの方が先を行っています。
この女性の社会進出があるからか、離婚もチリの方がバンバンやってますし、そのおかげか離婚後の状況はチリの方が先を行っていると思います。
子どもも、シングルマーザーも、シングルファーザーも、良い条件や環境が整っているように思えます。
日本が見習わなければいけない部分だと思います。
その一方で、離婚率は上がって欲しくないと思いますが。

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国際化の面でも「日本もこうなって行くのかなぁ」なんて思う事があるんです。
世界から見ると日本は独特な道を歩んだ歴史があるので、いくら情報がチリよりも豊富だからと言っても、ゆっくりゆっくり国際化していると思います。
チリの場合はもともとの先住民がいる土地に、大航海時代にスペインがやってきてからなんで、国際化はその頃からされていた様なもんだし、歴史や伝統が浅い分、国際化は早いですよ。

国際化に関しては、特にお仕事に関して思います。
日本は経済大国なだけあって、仕事へ対しての意識の高さは、どこの国にも負けないと思います。
でも日本人の働き方はずーーーーーっと後を行っていると思います。
やたら長時間だったり、責任が重かったり、へんなしがらみがあったり、、、
仕事量に対して、低賃金。
日本も国際化してくると言われているので、少しずつは変わって行くんだと思います。

そんな働き方のなかでも、チリ人のキャリアの積み方を見ていると、近い将来とは言わなくても「いつか日本もこうなって行くのかなぁ?」と思う事があります。
フェリピートの会社では1度の昇給では原則最大20パーセントと決まっています。
フェリピートの場合は上司が人事部に、直々に交渉をしてくれて35パーセントアップという事がありました。
なぜ例外な事があるかと言えば、ヘッドハンティングの存在です。
どこかにヘッドハンティングされては困るんです。

逆に、他の会社で35パーセント以上増のヘッドハンティング話が舞い込んで来て、転職すると言う人めちゃくちゃ多いです。
実際に、一度転職して、また昔の会社からヘッドハンティングされて転職戻ってきたと言う人も、沢山いるんです。
フェリピートのお父さんもそのパターンで働いています。
全く珍しい事とかでなく、普通の事で、むしろ一つの会社でキャリアを積む人よりも遥かに多いです。
一つの会社で着々と昇級していくよりも、転職して戻ってくる方が、昇級が早いと思っている人も沢山います。
面白いですよね。

日本では今まで終身雇用が普通だったので、なかなかこんな状況って想像できませんが、実際チリではこういう事が行われているんです。
日本人の様な働き方では、結局は会社が人を粗末に扱う形になっちゃいますよね。
低賃金な理由もここにあるんでしょう。
「そんなバカなぁ。」って思うでしょうが、これが理解できる時代に変化して行くと、国際化に向かっていると言う事なんでしょう。
実際日本はどういう方向になって行くのかは分かりませんが、今までよりも確実に多様化はしてくると思うんで、良くはなって行くんだと思います。
楽しみですね。

11月もそろそろ終わりますが、11月のノベンバーを文字ってモベンバーという運動が有るらしいですよ。
チリではそんなに一般化していませんが、フェリピートの職場では、オーストラリア資本なのもあって、会社内でも大々的にモベンバーの活動をしているようです。

モベンバーとは、男性ならではの前立腺癌の検診受けて早期発見をしよう!という活動で、11月は男性ならではの口髭を伸ばして、活動の応援をアピールするのです。

最初フェリピートからはヒゲを伸ばすと聞き、まぁ私が出会った頃のフェリピートはヒゲが伸びてた事の方が普通だったので、全く抵抗は有りませんでした。
それが10日もたち髭が長くなってきたら、口髭だけ伸ばして後を剃ったのです。
めっちゃ変ですよ〜。
誰?って感じだし。

やっぱり職場のチリ人は、口髭だけにするのは恥ずかしい人ばかりで、ほとんどの人が剃ってしまったらしいですよ。
まだまだモベンバーの活動は浸透するのに時間がかかりそうです。

フェリピートはやっぱり色んな人に口髭を笑われているので、私はグッと我慢して笑いすぎないようにしています。
私はヒゲおじさんのイメージが有って、フェリピートをみて面白い人に見えるんですが、多くのチリ人はフェリピートを殺し屋とか麻薬王とか、悪い人に例えるようです。
本人は恥ずかしいと思いますよー。
まだ一般化してない活動だから。

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日本人は髭が薄く、ちょっとモベンバーは難しいですかね?
脱毛をする男性もいるくらいだし。
日本ではずっとずっと先の事になりそうですね。

フェリピートが鉱山の職場からサンティアゴのオフィスに移動することが決定して、私が心配していることがありました。
私自身の習性なんですが、きっと珍しい習性、終わりが見えてきたら急にやる気がなくなるのです。
「いぇーい!終われる」って言う感じでもなく、理由もなく嫌で嫌でたまらなくなるのです。
自分でもなぜだか分かりません。
フェリピートには私の様にやる気を無くしてほしくない。
むしろ最後の印象が良ければ、全体が良い印象になる事もあるので、残りの時間は特に頑張って欲しいです。
そしたら、きっと次につながるはずなので。

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そんな事を思ってたら、職場で大事件が起こったのです。
それは社員の何人かに、毎月かの様に送られてくるメールのいつものデータの資料に加えて、間違えで極秘資料が添付されて届いたのです。
誰がどう考えても、社内であっても流されてはいけない情報です。
フェリピートはそのメールの資料を必要とした仕事がなかったので、メールを開かずに3日ほどすごし、1週間が終わり、仕事終わりの帰宅中の空港で、整理の目的でメールに目を通しました。
そして気づいたのです。
極秘資料だとすぐ分かり、息を飲んでマジマジと見ていたらしいです。

そうしていると、最終コールで名指しで呼び出されて急いで飛行機に乗り、2時間後サンティアゴに着いたのは夜中12時です。
そこで私は話を聞き、びっくりしました。
私「それ、上司に連絡したほうが良いんじゃないの?」
フェ「もう遅いしなぁ。」
私「明日は休みだけど、明日連絡するの?それとも月曜日?」
フェ「明日しようかな。」
私は心の中で「明日になったら忘れてる可能性があるから、教えてあげないと!」と思って寝ました。

朝フェリピートが目が覚めて、まだお布団の中なのに「今から上司に電話するよ。」と言って電話していました。
大きな事件すぎて、起きた瞬間でも覚えていたようです。
電話をすると、上司もビックリし、すぐに対応する為に一度電話をきりました。
それから極秘メールが届いた人へ向けての一斉メール「緊急連絡。○○のメールを開かないように」の様な感じのです。
それから改めて上司から電話がかかってきて、話をしていました。
上司「フェリピート、よくやったよ!ほんとうに、すぐ連絡してくれてありがとう」
フェ「でも、メール自体は3日前の物だったけど」
上司「気付いて、すぐ連絡してくれた訳だから、本当によくやったよ」
フェ「連絡するのが常識でしょ」
上司「常識が常識で無い人達もいるんだよ。本当にありがとう。」

そして週末明けの月曜日に、メールが届いた社員はメールの内容を口外しないという紙にサインをしたらしいです。
フェリピート以外の人は、メールを開く前だったか、気付いても無い訳で、フェリピートだけが内容を知っているというわけです。

と思いきや、気付いてて正しい対応をしなかった人たちがいたようです。
正に、常識が常識でない人たちがいたんです!!!
どういう事かというと、いつものメールのデータに極秘資料がついていることに気づかず、データを添付し、他の同業者に転送し、後から気づき自分たちで隠蔽しようとしたようです。
第二次、第三次の災害を生んだのです。

フェリピートにとっては、最後の職場で大きな貢献ができて、いい印象を残せてラッキーでした。
そして、常識が常識でない人たちから離れる事ができて良かったです。
次の職場では、どんな人と一緒に働くんでしょうかね。
常識ある人たちと働ける事を願っています。

フェリピートの得意な強気発言、出ました!
予告無しに出るけど、急に思いつくんだろうか?
上司に対して「第1候補は、サンティアゴのこのポジションに移りたい。第2候補は、サンティアゴのあのポジション。第3候補は出来るなら避けたい」と言ったらしいです。
『出来るなら避けたい』とは会社を辞める事で、つまりは「サンティアゴに移動させないと辞めるぞ!」的な発言です。
上司はすぐ「よーくわかった。心配するな。第3候補は無いから」と言ってくれました。

終身雇用という考えが無いチリの会社で、解雇が頻繁にあり、日々怯えながら働いている人が沢山います。
そんな中だからこそフェリピートは、会社と対等な立場である事を常に考えています。
むしろしっかり働いて有利な立場であるべきだと考えていて、ちょくちょく強気発言をしては、自分の都合がいいように物事を進めています。
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同僚の中に不動産を2つ購入し、節税目的なのでローンをダブルで組んでいる人がいます。
一つは家賃収入でチャラにし、つまり資産運用をかしこくしているのですが、フェリピートはそのやりかたには反対しています。
理由を聞いてみると「2つのローンに追われて、会社からクビになったらローンに追われる恐れがあって、常にクビにならないようにビクビクしながら働いている。それを会社は分かってるから上手く使われているんだ。」と言うのです。
うーん。私にとっては新しい考えで、すごく興味深い。
「だから、あんな環境の職場で同じ事を5年間もさせられてるんだ!!」って、フェリピートの物差しで言っていますが、何が正しいかとかではなくて、働いている本人が心地よく働くのが一番なので、私は賛成です。


フェ「みーんな、クビになる事を恐れて、会社にしがみついている。この人も、この人も。、、、あの人は違う。恐れて無い。」
同僚達の名前を聞いていてピンときちゃいました。
私「その違い、奥さんとの関係じゃない?クビになる事を恐れてる人って、クビになれば家庭も失う事を、感じているんじゃないの?」
フェ「あ!絶対そうだ!!!!」
こんなに賛同されると、いらん事言ったなーと思い、オブラートに包むフォローをしました。
私「出会った時点が今の生活水準だったら、もし下がった場合、奥さんはどうなるか分からないんじゃないの?逆にあそこは高校生の時に出会ってるから、関係なさそうじゃん」
包めたかどうか分かりませんが、本音は隠しました。
本音は「この奥さん、金目当てじゃん!」って事。
そういう人、見ちゃったなー。いつかブログに書きます。

金目当て程の度を過ぎなかったとしても、奥さんが旦那さんを不安にさせる要素は生活の中に有ると思います。
フェリピートの強気発言のバックアップをする為にも、私も不安を与えない様、安心感を与える様な生活をしていきたいと思います。

今回のフェリピートの強気発言、根回しもちゃんとやってましたし、解雇されても第一候補のポジションで再雇用もされるルートを作っていました。
綱渡りってわけではないんです。
リスクを負う事はしません。

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