前回のブログの、タイルの件でフェリピートに不思議に思う事を質問してみました。
私、今までもしょっちゅう色んな事を質問するんですよ。
どうやって育ってきてマトモになれたかが気になるんです。
例えば「育つ過程で、誰かに対して、何にも考えて無い人だなーって感じた事あった?いつごろから?」とか!
そうすると「ハッキリいつ頃かは分からんけど、お母さんの兄弟全体的に!特にお母さんが一番何も考えて無い人だと思ったよ」とか、想像してなかった答えが返って来るんですよ。
母親をそう言うふうに見るだなんて、信じがたいものの、納得できる事実で、それをフェリピートから聞く事で、私も色々と理解できてくるのです。

私「こういう同じチリ人で有りながら、次元の違う世界の人間の事を、幼い時はどう理解してたの?」
フェ「カヨキート、産まれた時から、ずっと見てきてるんだから、受け入れるもんだよ!諦めがつくもんだよ。慣れ!」
私「なら、なんでフェリピートはそうならなかったの?あの人たちと違うと思えたの?」
フェ「多分お父さんが教えてくれてたかな。ずーっと、これは違う!これは正しい!って言ってたから」
私「そうなんだー。悪いサンプルが沢山ある分、すごい有効的なやり方だねぇ!!!」
フェ「でもショックよ!自分はしたっていた人が、間違っている事が分かるんだから」(多分従兄弟の事)
私「そうだよね。同じチリ人だって事だけでもショックだよねー」
フェ「そうそう!だから僕はチリを誇りに思った事無いよ!なんで他のチリ人がこんなにもチリを誇りに思っているのか、全く理解できない」

物事の良し悪しが分からない時に、したってる相手が急に間違っていると分かったらショックだし、物心ついた頃になると、そんな事を言う父親に対して反発しちゃいますよね。
だからフェリピートは、思春期はやんちゃしていたんでしょう。
でも父親が教え続けていた事って、ちゃんと心の底に響いていたんですね。
父親は毅然とした態度で、物事の良し悪しを子どもに教える役目があると言われていますから、正にお父さんのやり方が効いたんですね。

逆にお父さんみたいに教えてくれる人がいなかったら、幼い子は、したっている仲間が間違った考えを持っていたら、それが正しい考えだと思っちゃいますよね。
チリの格差って、こういう事が繰り返されていて、大きな差になっているんでしょう。
考えにも差が生じて、私が別次元の人間と表現するような事程になっているんですね。

フェリピートのお父さん、口数が多い分、きっとすごい数の良し悪しをフェリピートに逐一教えてきていると思います。
本当に有り難い事です。
そして、チリでは必要な事です!

そして私が嬉しく思ったのが、心配している甥っ子のトマシートの事です。
トマシートには、ちゃんと教えてくれる親がいませんが、お爺ちゃん(フェリピートのお父さん)がフェリピートにしたのと同じようにトマシートにしてくれれば、ああいう別次元の人間にはならないでしょう。

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↑私のバルコニーに落ちてきたコンクリート

今回のタイルの件も、フェリピートは呆れていました。
そして「アパート住人のWhatsAppグループ(LINEみたいなもの)で誰かが「107の人!職人があなたのテラスにセメントをたくさん落としていますよ」って書いてた!」と言ってました。
可哀想!
セメントって5階から地面に落ちてる間に固まるでしょうから、テラスにくっついて取れない事にはならないと思いますが、大きな物だと取れない可能性ありますよね。
チリ人のまともな人も、常に別次元の人間たちとうまくやっていかないといけないんで、大変ですよね。
尊敬します。