チリに初めて来た時から、チリには共産主義者が多い事にビックリしました。
初めて共産主義者の存在を聞いたときには、もうめちゃくちゃ驚きましたよ。
だって私は「共産主義なんて、今までの事例から考えて、愚かな理想」だと思っていましたから。
「え?本気でチリを共産主義国にしたいの?ソビエト見た?東ドイツとか北朝鮮とか!それか国が都合が良い所だけ利用する今の中国みたいになりたいの?そういう知識が無いの?」って何が何だかわかりませんでした。

私の日本人の友達で、最近ブログに「資本主義が主宗教の日本では、、、」と書いている人がいました。
その表現が今はかなりしっくりきます。
だって私も宗教かのように資本主義が正しいと信じて疑う事がなかった張本人だからです。
だから一度その固定概念を取り払って考える事にしてみました。

特に南アメリカなんて代表して言えますが、発展途上国が発展をする段階に共産主義を通る事って自然な事なんですよね。
チリも一度、共産主義の時代があり、それでも今は発展しているから資本主義と考えれば良いんでしょう。
ただ発展が不十分だからこそ、共産主義を支持する人が多と考えると納得いきます。

私は共産主義って理想的な思想だと思います。ただ共産主義者が多いチリで、共産主義者の意見を聞けば聞く程、人間の不完全さから現実とは程遠い理想だと思うのです。
一番共産主義にそぐわない人たちほど、共産主義者だったりするもんなんですよね。
変ですねぇ。

それとはべつに、人間って現実ばっかり見て生きていられないのか、綺麗な理想を追い求めるものなんでしょうね。
共産主義は無理だとソビエトなどの事例から分かっている人は、今じゃフェミニストと唱えたり、エコロジストと言ったり、なんやかんややるんです。
私フェミニストじゃないんですが、エコロジストなんですよ。
なるべく使える物は長く使うようにしたいのと、汚れた食器の油はふくようにしたり、もくもくとやっております。
あと自己満足というか、フェリピートには「土が好きなんだろ!」と言われるのですが、残飯はコンポストで処理しています。

エコだと思ってやっているコンポストが、今コバエ工場になっていて(失敗中)、つくづく思うのですが、なんでも理想と現実に乖離があるんです。
コバエを生産している事で、誰かが迷惑しているかもしれませんよねー。
理想的な事をしていても、うまく行くとは限らないんですよね。
不完全な人間がやる事なんで。
だから理想と現実は違うもんなんですね。