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南アフリカで私たち夫婦は、最初で最期であろう豪華な旅行をしました。
南アフリカ人の生活を覗き見る事は出来ませんでしたが、旅行しているだけで黒人と白人の差がある事にすぐ気づきました。

白人の人たちは、他の先進国と全く同じ生活をしています。
車の窓から見る景色は、私が想像していたアフリカの景色で、黒人の女性が頭の上に大きな荷物を乗せて歩いて風情のある生活でした。

ネルソン マンデラの資料館みたいな所に行った時、学生が乗ったバスが3台来ていましたが、全員黒人の子でした。
そしてバスの座席の数以上に、子供が乗っていました。
だって窓側の子だけでも、膝の上にもう一人乗っていたし、窓からすごい人数の顔が見えてきてましたから。

私たちが泊まった3箇所のコテージでは、清掃員は全員黒人の方です。
結婚式でバイオリンとチェロを演奏する4人と、カメラマンとアシスタントは全員白人の方でした。

コテージの黒人の従業員が、すごく不親切でへんちくりんな対応をする事も有り、それに対してオーストラリアから来た人たちは憤っていました。
私やチリから来た人たちは、チリでも有り得る事なので、慣れっこの様子です。
そしてコテージの白人の管理者がまともな対応をし直すというのがお決まりでした。

これは難しい問題です。
ここまで肌の色が違うと、すごくあからさまなんですよ。
だってねチリで考えると、多少ブロンドの人たちと、浅黒い人たちと居て、やっぱり南アフリカと同じ事が起こっていますよ。
でも、そこまであからさまでないから!

今の事だけに目を向けて考えると、それは差別ではなく、違いって存在しているんです。
日本人で説明すると分かりやすくって、韓国人や中国人が日本人と違うのって当たり前で、たまたま肌の色が一緒だから、「人種差別だー」なんて大げさに思わないだけで、文化や考え方の違いはあって当たり前ですから。

私がいつもいつも「チリ人は喋る内容が面白くない」と説明していますが、今回南アフリカ旅行で出会ったチリ人6人は、私がいつも文句を言っているチリ人とは全く違います。
それは主催者の知り合いで、類は友を呼ぶという事も有りますが、この豪華な旅行に参加する旅費を支払う生活をしているチリ人だと言う事でも有るんです。
私が「喋る内容が面白くない」と言うのは、やっぱり興味が違い、考え方も違うんです。
興味の違いはどうにか埋まるものですが、考え方が大きく違いすぎると、会話が成立しない程ですから。

同じ様な事が南アフリカの白人と黒人の間に有るのでしょう。
考え方の差が富の差となるのはチリでも、南アフリカでも同じです。
きっとそれはどこでも同じで、考え方の差が有ればある程、貧富の差も出てくるものです。
南アフリカでは、過去の事も有るので人種差別とされるのですが、実際そんな単純な話ではないんですよね。
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今回の旅行でベトナム人でありオーストラリア人でもある人と知り合い、話を聞くことができました。
「僕は6歳の時にオーストラリアに家族で移住してきて、とにかく幸せな子ども時代をすごせた事は嬉しい。それはオーストラリア人が人種で見るのではなく、良い奴なら友達だ!オーストラリア人だ!という考えがあるからで、受け入れて貰えた事に感謝している」と言っていました。
私もオーストラリアってそういう国だと感じていて、実際にそういう国だと知れて嬉しかったです。

でもオーストラリアにも先住民がいて、その先住民のアボリジニーはうまくやっていけてないんですよね。
沢山のアボリジニーはアルコール中毒で、公共の場で奇声を上げていますから、そうなると「良い奴」ではないですから。
でももしかしたら、私達が奇声だと思っているのは、遠くの人とテレパシーで話してる最中なのかもしれないし、それを私たちが理解を示さないだけで。
(本来のアボリジニーの生活では、もっと動物的能力が優れていて、第六感を使って離れた人とコミュニケーションをとる能力があるとか?)
ちょっと分かりやすく想像を膨らませましたが、基本はこういう事なんですよね。

悲しい事ですけど、格差ってこういう事なんですね。