2月24日からケンシートの事がチリでニュースになっています。
私たちは、「ニュースになって別のところから耳に入る前に!」と19日に病院から話は聞いていました。

更に前に、私たちのお医者さん友達から、お医者さんの視点からの意見「何かがあったとしか考えられない。」と聞いていました。
だから私たちは、段階を踏んでこのニュースを聞いています。

ケンシートの腹壁破壊の事を知っている方は、ケンシートが亡くなった事は、手術がうまくいかなかった事をイメージされていると思います。
私たちもそうだと思いました。
もしくはケンシートの体力がじゅうぶんでなかったとか、、、

ニュースを見たチリ人の知り合い達は、無の状態でニュースを見るから、ビックリしてフェリピートに電話をしてきます。
「ニュースで見たよ!本当なの?コンチェ トマーレ。ペロ クリヤオ!ペロ クリヤオ!」
日本語には存在しない汚い言葉、「くそったれ!」みたいな感じで怒っています。
この汚い言葉、日常的に使われている言葉ですが、今回はみんなめっちゃ気持ちが入っていました。

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ニュースを見て無い方は意味がわかりませんね。
「ニュースって?」
ケンシートが亡くなった原因が、点滴された栄養剤が感染されていた事によるという疑い。
その栄養剤を製造している会社を調査していると言う事です。
「なぜニュースで知り合いは怒っているのか?」
なぜこんなに珍しい事が?
なぜケンシートがこんな目に?とみんな思っています。
「なんでみんな私たちの事だと気づくか?」
ニュースで「チリ人と日本人の夫婦の子どもでした」って言っていますから。

私たちも、なんでケンシートがこんな目にあわないといけないの?という気持ちもありました。
でも電話をかけてきてめっちゃ怒っている人たちが、私たちの代わりに怒ってくれて、私たちの気持ちが浄化されている感じです。

一番に怒るべきの私たちが、怒らないのは、怒った所でケンシートは戻ってこないからです。
ケンシートは腹壁破壊で生まれた子なので、「場所や時代が違えば1週間も生きることができなかった子だから」と自分たちを納得させています。
なによりも最後に見せてくれたケンシートの笑顔が、ケンシートが幸せだった事を伝えてくれたので、それがかなり助けてくれます。

涙はどうしても出てくるので、私の右目は一重だったのに、二重になりました。
今は両目が二重になって、視界も広がったし嬉しいんですが、泣いたことで眉間にシワができました。
私は昔からニュースなどを見て時々、辛い事はそれを乗り越えられる人に起こっているように感じることがありました。
ケンシートの事も、私達なら乗り越えられるから起こったのだろうと。
乗り越えないといけない事というか、私たちなら大丈夫な事が私たちに起こったんだろうと思います。