私の父親とフェリピートは、時々Lineをしています。
ケンシートが生まれた時も、フェリピートが私の父親に報告のLineをしました。

ケンシートが亡くなった時は私が父親に報告したのですが、その後もちょくちょく2人はLineでやりとりしていました。
だいたい私も覗いていたので、ほぼ内容は知ってたと思います。

フェリピートはひらがなとカタカナは読めるのに、父親はローマ字で打ってくるから読みにくい。
なぜかカタコトになっているし、ほんとに読みにくいから、私はあまり真剣には目を通していません。
フェリピートが時々音読しているのを聞いていると「ち」と書きたい所が「ti」(ティ)となっているので、そこで私は毎回爆笑しています。
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ケンシートが亡くなって3日後に、ふとフェリピートが「お義父さんのLineは、なぜだか意外といいアドバイスだった」
私はえ?と思ったけど、内容は把握していたし、特別なアドバイスはなかった気がしたのでスルーしました。

次の日に色々と考えていると、急に気になったので、フェリピートに聞いてみました。
私「昨日言ってた、いいアドバイスってなんで?」
フェ「きっとお義父さんは、お義父さんがこういう時にする考え方を言っているんだと思って!」
私「へーー。いったい、どの言葉がいいアドバイスだったの?」
フェ「“しっかり”とか“男はしっかり”とか。このアドバイスが力をくれたと思う。」
やっぱり私が把握していた内容で、完全にスルーしてました。

チリでも、すごい人数の親戚、友達、知り合いが、フェリピートに励ましの連絡をくれたわけですが、「しっかり」という励ましは、私の父親だけが言った言葉でした。
みんな辛い時に「しっかり」は酷だと思い、言わなかったんでしょうね。

なるほどぉ。「しっかりせんとな」ってフェリピートは思ったんでしょうね。
ちゃんとしっかりしていましたから!
私の為に、しっかりしてくれていたらしいです。
ってか、元々しっかりした人です。
でも、その言葉が更に力をくれたんでしょう。

こういう時にしっかりするって、日本人の特性なんでしょうか?
もちろんチリ人でも他国の人でも、しっかりしようと心がける人は沢山居ます。
ただ特に日本人に見られる習性なのかもしれないと思ってきました。
よく考えたら、私も出来るだけしっかりしようと努めていましたから。

ニュースで時々見る、中国や韓国で事故が起きて、被害者の家族がうろたえている映像がありますよね。
泣きじゃくって這いつくばっていたり、大股広げて座り込んで泣いていたり。
(もちろん私とは状況が全く違う事は理解しています)
かなり違和感を感じます。
ああいうの日本人で見た事ないですから。
チリ人はどうなんでしょうか?
気になる所です。

ジャパニーズ ストーリーという映画があります。
そこでも日本人女性が動揺を抑え、毅然とした立ち振る舞いをしてエンディングになるのが印象的でした。
海外の人から見た日本人の特性なんでしょう。
(でも、この映画は日本人男性を逆に情けないものとして表していた様な気がして、それも受け入れないといけない海外からの見方なのかも。実際私は外国人のフェリピートを結婚相手に選んでいるわけだし、強く擁護できない立場なのかも)

私はそんな日本人の特性に反して、ぜんぜんしっかりできない事があります。
帝王切開の傷については、弱音ばっかりです。
「ねえ傷が開いてるような気がするんだけど、大丈夫かな?」って一日中言ってます。
そして未だに自分で傷を見るのが怖くって、見ていませんから。
未だにってすごくないですか?

フェリピートは帝王切開中も、お腹を切るところから全て見ましたよ!
すごい!