保険について2回ほど書いたので、医療について私が聞いた事と感じた事も含めて書きます。

「チリの複雑過ぎる保険①」でちょっと触れた、公立病院と私立病院の事ですが、チリ人のお医者さん友達から聞いた話だと、一人のお医者さんが公立病院と私立病院と掛け持ちで通っていたりするらしいです。
だから、どちらのお医者さんのレベルが高いとか低いとか、そういう差は無いらしいです。

ただ病院の差はあり、フォナサがかなり充実した保険(周辺の国と比べてかもしれませんが)で、その分、公立病院の患者数が多すぎるらしいです。
だから公立病院の設備投資が間に合って無い部分も沢山あるようです。

「チリの複雑過ぎる保険②」で、私の通う産婦人科と専門家の診察料の違いが有りましたが、私は医療設備の違いだと思っています。
エコーのクオリティーが違います。
それに専門家の方は助手が秘書として、先生が言う事を全て即時に書いて、診察が終わったと同時に、私の産婦人科の先生にメールで診察結果を送り、私たちにもDVDをすぐくれます。
だから高いんでしょう。

私の知り合いの妊婦さんは、一回の診察、産婦人科で2万円以上払っている方がいますが、そのエコーなんてすごくキレイに赤ちゃんが見えました。
バイクパークで凄くジャンプしてる人を見つけました!!

私は一度クリニカ アレマナの産婦人科の先生に見てもらった事がありますが、それがポータブル式のエコーで、最初はすごいじゃーんと思ったけど、ただのザラザラの映像。
私が「えーこんなんで分かるのかよ!」と思ってると、先生に「羊水が少な過ぎる!!」と言ってきます。
「午前中は沢山ありましたけど」(ちょうど午前中に産婦人科に行って診てもらってました)と言っても、頑固に「羊水が少な過ぎるから、肝臓の病気かも」とか言って話を聞いてくれませんでした。
そのあと産婦人科の先生が電話で怒ってました。
「羊水見たよーー。沢山あったよーーどこを見てるんだー」って!
安心しました。
設備って大切です。なんであんな中国製のポータブルで診られたんだろー?不思議です。
私立でもこう言う事もあります。
その先生をかばうとしたら、私の子宮が後屈しているから?なのかもしれませんが。

フェリピートの体験ですが、最初に事故したところがリナレスで、公立病院に運ばれて目に入って来た患者は、体からウジが湧いていた人がいたらしいのです。
私には全く理由が想像できなかったのですが、ホームレスらしいです。
フェリピートは痛み止め?麻酔?と応急処置だけされて、そこからサンティアゴのクリニカ アレマナに運ばれました。

公立の病院は常に人で溢れ、待ち時間は長い上に、人手は充分でなく、その分衛生面への配慮も怪しい!と疑ってしまう現状です。
それを単純にお金で解決したのが、私立の病院と言う事です。
私は、やっと実際に帝王切開をしてもらう打ち合わせを、クリニカアレマナの先生と始めました。
私の施術は、最初っから通っている産婦人科の先生がするらしいです。
プラス赤ちゃんの腹壁破壊を手術する先生をクリニカ アレマナの先生に頼むだけだと思いきや、更に3人の先生が当日に関わるらしいです。
1人は麻酔科の先生。
もう一人は赤ちゃんを取り出す先生。
もう一人が赤ちゃんを運ぶ先生。
この取り出す先生と、運ぶ先生は、実際は何かの専門の先生で、専門家にしか気づかない何かがあった時の為らしいのですが、一体なんなんでしょうか?
まぁそこまで私立の病院はしてくれると言う事です。
 
チリ複雑過ぎる保険が存在する背景には、こういった医療の現実が存在するのです。
なんかすごく納得です。
どうにかならないんだろうか。