前から私は、子供を3人欲しいと思っているのですが、フェリピートは2人しか要らないと言っています。
もちろん子供は授かるもので、思い通りに行くわけではないので、言いあっても仕方がありません。
それでも、私は口に出している以上に、3人以上にこだわっています。
逆にフェリピートは、経済的に2人でいいと思っています。

私はぜんぜん諦めてなくて、「私が子育てを楽しそうにしていたら、フェリピートも3人目、4人目と欲しくなるだろう」と、長期的な作戦を建てていました。
それが早くも、つわりでつまずいた感があるので、焦っていました。
つわりのせいで、週末のパーティーは半分以下に抑えてもらっているし、時々、「バナナ持ってきて!」「グレープフルーツ絞って」「お粥を作って!」と、フェリピートをパシリに使っているからです。
私もチリの教育の状況を耳にして、フェリピートが2人でいいと言う事が、頭では分かるのですが、気持ちは納得していません。
フェリピートが仕事を続けるには、モチベーションとなる趣味は続けるべきだと、私も思っています。
ただ私は贅沢をしなくてもいいし、子供に贅沢をさせたくない。
その代わりに、子供にできるだけ兄弟を作ってあげたいのです。

3人にこだわる理由は、自分の経験から、3人兄弟だと家庭の中に小さな社会ができると思っているからです。
この理由は、妊娠する前にフェリピートには話していました。
フェリピートも少し思い当たる事がある様でした。
でも私に言いくるめられている様な感じがあったのか、意見は変わりません。

しばらく3人子供が欲しいという主張は止めようと思い、全くしていませんでした。
それが少し前に、チリのある大家族を見て、思わず口にしてしまいました。
(ここからは、私のタワゴトです)
「私は子供を沢山欲しい訳ではないんよ。前も言ったけど、3人欲しいのは、子供達の間で社会ができるからで、4人もいいんかなー?と思う。でも、5人以上になると社会が成立しすぎて、よその子と関わらなくても成立しちゃうから、それは望んでないんよ。」
私が口走っちゃったタワゴトが、意外にもフェリピートに響きました。

フェリピート「それ、分かる!!お母さんは8人兄妹だけど、未だに兄妹だけが固まってるもん!」
(フェリピートは5人兄弟ですが、3人目と4人目が15歳ほど離れているので、3人兄妹とみなして話しています)
そして今までは、私の感情だけでやたらめったら子供が欲しがってると思っていたのが、そうではない事が理解できた様です。
フェリピートと同じ意見の部分がある事で、私が主張することへの信憑性が増してきたのでしょう。

ここは拍車をかけると怪しまれると思うので、また私の主張はお休みしました。
3人目を作るか作らないかは、早くても2年以上先の話ですから!!

それが急に先週、1人目の時点で帝王切開でお産をする事が決定し、3人子供が欲しいという夢は絶たれました。
日本の知り合いから、「帝王切開は2人までらしいよ。」と聞いています。

私、「帝王切開じゃけん、3人作れんわー。2人までらしいよ〜」
フェリピート「なんで?僕の叔母ちゃんは帝王切開で4人産んでるよ」
私、「そうなん?4人ともー?」

もちろん4人を帝王切開で産んでる事実にも驚いたけど、あれ?フェリピートは「2人だけになって良かったー!」という、いつものノリで返して来ると思ったのに、この返事は3人目も考えて良いと言う返しです。
違和感があったけど追求しませんでした。
そして昨日、フェリピートの従兄弟に、「見て見て!トルコで買ってきてもらった、ナザールボンジュ、もうズボンに付けてるんだよー。」と私が見せていました。

従兄弟がトルコへ行った際、私が赤ちゃんを産んだ時のために、買ってきて欲しいと、必死に頼んだものです。
ナザールと言う嫉妬の目から、災いを守ってくれるトルコのお守りです。
可愛い物に人々は嫉妬するので、トルコでは赤ちゃんに無造作に付けています。
お守りなのに、決して丁寧に作られてなくて、ただ同然の物で、テキトーな場所に付けられている所が、私は大好きです。

従兄弟「5つお土産で買って帰ったから5人産めるね!」と言いました。
するとフェリピートは「3つしか要らないから、2つは誰かにあげなよ!!」

もう確実です!フェリピートは、すでに3人欲しいと思っているようです。
帝王切開で3人産めるのかなぁ?
産めたら良いんですが!高齢出産にもなるし!!
できるか、できないかは別として、とりあえずフェリピートの心変わりは、とても嬉しい事です。
私が妊娠したことで、フェリピートの心はどんどん変化している様です!