御覧になった方もいらっしゃいますが、
1月5日9時23分に、特ダネに1分ほど映りました。
去年チリのお正月のブログを書いて投稿する直前に、特ダネのかたからメールで連絡がありました。「年越しはチリで過ごされる予定ですか?」と言う質問と一緒に、伝統的なチリのお正月を動画で見てみたいという申し入れでした。ただ、チリはクリスマスは一大イベントで盛大に祝うけれど、年越しは特にがんばらない。全く期待には添えないと思いましたが、チリのお正月のブログを読んでいただいて、それで判断していただくようにお返事しました。
そうすると意外にもスーツケースを転がす映像をテレビで紹介したいというメールが返ってきました。そこには4つほどお願いが書かれていて、スーツケースを準備するところも映してほしい。どこに旅行に 行きたいかなど、旅行についての会話をしてほしい。もし近所の人もスーツケースを転がしている人がいれば、支障がない程度撮ってほしい。家にたどり着くまで映してほしい。
それ以外にも、年越しの映像も、カウントダウンを時計が近くにあれば映してほしいなど、夕食の準備や夕食の様子などもビデオにしてほしいとの事でした。
家族には了承いただいて、料理の準備から、時々ビデオをとりました。この家族の場合、1人一品づつ料理を出さないと行けないので、たくさんの人がキッチンに集まります。
毎度私がブチギレるポイントがここにありますが、例えば使っているものを次から次へと収められてしまったり邪魔な所に大きな体で立ってたり、でも もう私も慣れて来たんじゃないんでしょうか。ただ2回目のクリスマスの準備の時のように、お母さんがみんなの料理中にハイターみたいな薬でキッチンをきれいにしだしたら、黙ってはいませんよ。今回はお母さんも料理を手伝ってたので、それはありませんでした。
私はブログにも紹介してましたが、年越しうどんを作りました。手打ちです。夕食の前の、前菜とでも言うべきボカディーヨ(立食パーティとかで出される、一口サイズの料理)が出揃った時点で、年越しうどんは中止だなと確信しました。どう考えても食べきれない量。
その確信の通り、年が明けてからうどんは食べました。未だに半分ほどは冷凍保存されています。
23:00ゴロから夕食開始。私は既にお腹いっぱい。23:20から本格的に花火を見に行くか、行かないかで家族全体で討論が始まる。

なんとなく「行く」と落ち着いたのに、誰も動き出さない。23:30にやっと、「じゃあ準備しよう!」遅すぎないか?
準備完了で23:35一つの車で行くか二つで行くかでもめながらも、9人が一つの車で。私とポロロと荷物はトランクの中。後部座席には、弟、いとこの膝に彼女が乗り、お父さんの膝に一番年下の妹が乗って、出発。なんで?どう見ても、どう考えても、妹よりも弟の方が10キロは軽いのに?。。おかしな話です。
車の中でどの道で行くかでも、もめにもめながら走って、他人の家の目の前に駐車。それから花火が見れる所まで走って走って、渋滞に捕まってる車が逆走する気だったのか、それとも駐車したつもりなのか、中央分離帯に突っ込む。チリではこんな事態のために半数の車は、四駆のジープです。これは大げさではなく本当に、例えば学校の送り迎えで、学校の前が混雑でグチャグチャの場合、中央分離帯や歩道を越えたりしないと行けません。秩序ある社会ですから(皮肉です)。
今回私が見たのは、一台はゆっくり乗り上げてたけど、もう一台はすごく大きな音を立ててドリフト状態で中央分離帯をスリップしてました。正直、怖かったです。治安に対しての怖さには鈍い私ですが、なんでも有りの雰囲気を感じました。
広くなった所でかぶり物をつけたら、いとこが踊り出し、それを笑っていたら、花火!私はビデオで花火を取ってたけど、花火が上がったことが年明けだと気付かず、ちょっと間があいて、明けましておめでとう! カウントダウンはなかった。もしかしたら、いとこだけが時間を把握して踊っていたのかもしれない。
その後も花火がキレイに見える場所に移動し、準備していたシャンパンやお酒を飲みました。チリでは普段はお酒を飲みながら歩いては行けない。日本はそんなルールないからお祭りなんかみんな飲みながら歩きますよね。チリでは年に2回だけ解禁される日があり、それが正月独立記念日です。解禁となったら、そりゃあ皆んなしたがりますよ。チリの花火はなかなかのもんです。外国の花火って、一気にあげて、情緒もクソもあったもんじゃないですが、チリはわりと日本に近い花火の見せ方をする。チリは個人でする花火も禁止ですから、けっこう厳しいですねー。 治安を守るためのルールです。
      
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その後、家に帰りその勢いでスーツケースを転がしてビデオ撮影完了。もちろんその後は朝まで飲んで、元旦はダラダラします。
2日目もわりとダラダラ過し、さぁビデオを送らないといけません。沢山あるので圧縮して送りました。インターネットが遅いので時間がかかります。特ダネから連絡があり、圧縮ファイルが開けないとのこと。圧縮していないビデオを送ることに、アップロードに一晩かかるため、パソコンは自動で閉じないように設定して寝ました。ここでもチリらしいハプニング。家族の誰かが、パソコンを閉じてしまっていたのです。次の日改めてアップロードを待ち、日本時間で4日の朝方にビデオを送ることができました。テレビで働いている方って本当に大変ですよね。ギリギリになってしまって本当に申し訳ないです。
しかも、そのスーツケースのビデオは、お願いされていた4つの事が何一つ出来ませんでした。
しかも、しっかり聞こえて来る会話は、「誰か知り合いにこんな事をしている所を見られでもしたら、一生恨むぞー。今までこんな事をしているバカな人は見たことない。あー実際、何人か見たことはあったけど、自分jがするのは初めてだ」とポロロの暴言。
テレビでは前半のみでしたが。さすがにチリの伝統をしているのに、バカな人って言った部分は使えませんよねー。
まー素人なので、期待はされてなかったと思いますが、まさか何一つ出来てないビデオは予想されてたのでしょうか?ある意味チリらしいビデオになりました。
いつも見ているテレビの向こう側の人も、私のビデオを見て、しかも笑っている所を見ると、テレビっ子ではない私でも特別な感動がありました。
自分のblogが始めて2ヶ月しないうちに、一つの形になったと言うことで、すごく嬉しいです。