カヨキートの日記

チリのサンティアゴで専業主婦をしている日本人妻の奮闘記です。Mar,2019

日本人(広島県出身)の専業主婦カヨキートの、チリでの生活日記です。
馴染みの薄い南米チリでの生活を、感じたままにつづります。
 ↑↑↑毒舌になりがちですが了承下さい。
国際結婚、家計のやりくり、チリの日常を紹介します。
チリでの妊活、ベビ待ち、出産についての情報も発信します。

2018年2月、可愛い可愛い大好きなケンシート(第一子)を出産し、生後1週間目前で亡くしました。
そして今はチリで不妊治療をしています。
世界のどこかで同じような境遇にある方に、元気になってもらえるような日記になったらいいなと思っています。

オーストラリアに行くにあたって、会社から文化の違いへの戸惑いを助ける為にテストがありました。
テストといってもアンケートみたいなのに答えて、自分の振舞い方と、それぞれの国の人がどういう振舞い方をする傾向があるかを把握するものです。
私もやってみて分かったんですが、アンケート内容から、完全に仕事に対しての振舞い方、仕事に関係してくる価値観に限定したものでした。

色々な国と自分たちを比べる事ができます。
やる前から想像していた通り、やっぱり日本は極端な傾向に有りました。
そしてビックリだったのが、オーストラリアは完全に日本の真逆で極端でした。
と言っても8項目ありましたから、例えば時間の項目では、日本もオーストラリアも時間に厳格な振舞いをする傾向があり、そこの差は小さかったです。
ただ全体をざっくり見ると、日本とオーストラリアは対象的と言いきれます。

項目8つ(日本/オーストラリア)紹介します
  • 階級(階級型/平等型)
  • グループ(全体主義/個人主義)
  • 関係(対人関係重視/仕事重視)
  • コミニュケーション(間接的/直接的)
  • 時間(柔軟/厳格)
  • 変化(嫌う/寛容)
  • 礼儀作法(フォーマル/インフォーマル)
  • モチベーション(仕事と生活のバランス/地位と実績型) 
最後のモチベーションの項目では、日本は中間でした。
フェリピートは面白がってどこの国と自分が近いかを調べていたので、たくさんの国を見ましたが、どこも日本とオーストラリアの中間あたりをウロウロしていて目立つ国は、韓国くらいで、韓国は非常に日本に近い国でした。
チリも大きな特徴はなく、フェリピートがチリ人だと言っても、あまり近いわけでもなかったです。
そしてフェリピートが気がついたのは、南アフリカが全体的に一番フェリピートと近い国でした。
フェリピートは南アフリカ人の仕事仲間と気が合うという実感があったので、喜んでいました。
私はたまたまだと思ったんですけどね。

そして私もその分析のツールを使っていると、フェリピートと私を比べる事もできたんですよ。
それがビックリする程似ていました。
南アフリカとフェリピートよりも、私との方が若干ですが更に近いと言える程でした。
一緒に暮らしている中で考え方が擦り合わされた可能性が高いと思っています。
ビックリしたし嬉しかったんですが、所詮仕事に関してだけの事だったんで、それが2人の関係に直接影響してるとも思えませんでしたが、差が大きいよりかは良いんでしょう。
でもそう考えると、日本人とオーストラリア人って、仕事をする上で難しかったりするんですかねぇ?そして韓国人と日本人はやりやすかったり?

昔も書きましたが、私はなるべくエイシートにダメと言わない子育てを心がけています。
もし壊されると困る物をエイシートが持っているのなら、私が置いていたのが悪かったから、壊されても仕方がないと思う事にしています。
もし危ない物を持っているのなら、私がつきっきりで見て、危ない瞬間に助ける事にしています。
そうやって自分が犠牲になる事で、まずはそういう事がない様に、先に気をつける事を心掛けようとしてるんです。

でも私がそんな事をしたところで、フェリピートの実家に行けば、ダメダメダメのオンパレードですけどね。
トマシートに間食をさせたくなくても、決して大人が犠牲になって家にお菓子を置いておかないなんて事はありませんでしたから、大人が子どもの為に生活を改めるという考えはいっさい無いです。

そんな事以前に、フェリピートの妹のハビエラは、エイシートに一番最初に「ノーノーノー」と教えたんですよ。
人差し指を左右に振って「ノーノーノー」と言うんです。
エイシートはすっごく小さかった頃だったので、できないからほおっておいたんですが、ちょくちょく教え続けているもんだから、ついにエイシートがやったんです。
それはそれでめちゃくちゃ可愛かったですよ。
まだノーの意味が分かっていないので、ふと思い出してやったようでした。
まぁ、オーストラリアに行ってしまえば、家族から離れるんで、私が思う悪影響からも逃れるんで、あまり心配をしていませんでした。

それが、だんだんと意味がある言葉をエイシートが本人なりに言うようになって来たんです。
今は何かしら主張をしたい時には、マーマーマーと両手を上げて言うんです。
ママと私を呼んでいるようで、そう捉えるとかわいいんですが、声のトーンは文句言ってる感がすごいんです。
もしこれが、このトーンでノーノーノーと言い出す事を想像すると、ちょっとそれは止めて頂きたい。
きっと周りの人も、マーマーマーを聞くのとノーノーノーを聞くのとでは印象が違うと思うんですよ。
私の子育てのスローガンは「周りの人を幸せにする人間にする!」なので、ノーノーノーじゃぁいけないんですよ。

それに最近エイシートと公園によく行くようになって、小さな子と出会う機会が多くなり、思う事があります。
やっぱり一人一人の個性は違って、色々な子がいるのですが、たまに周りの子に何かとストップをかける子がいるんです。
その中に一人エイシートにストップをかける子が登場しました。
危ないからここから先は行ったらダメだとか、階段は登るもので下りてはいけないとか。
挙げ句の果てフェリピートに対して、エイシートが何を飲んでいるのか聞いて、「お茶」だと分かると「子供はお茶を飲んだらいけないんだよ」と言ってきたらしいです。
その子の言うお茶は紅茶の事で、エイシートが飲んでるのはルイボスティなので、フェリピートは「テイーナ(カフェイン)が入っていないお茶だからいいんだよ」と教えてあげたらしいです。
フェリピートは、きっとあの子は親から全て制限をされて育っているから、周りにもそう言う行動をしてるんだろうと推測しています。
そしてその子の顔、捩れ曲ったような表情を常にしてるから、可愛くないんですよ。

そりゃぁああいう顔になるよなぁと思ったんです。

だからやっぱりノーノーノーと言わせたり、ノーノーノーと言ってダメ出しして制限ばっかりかけて育てるの、エイシートの為に止めて欲しいと思うんです。
フェリピートもそれは賛成で、家族にその事を丁寧に伝えてくれました。

チリ人の親は一般的に、私から見るとすごく辛抱強いと思うんですよ。
あまり怒らないので、そこは見習いたいと思うのですが、逆にけっこう制限をかけて育てている人が多いと思います。
このバランスがちょっと不思議です。

チリ人が日本の事を知らない事はもう完全に理解できていたんですよ。
「日本には海があるか?」とか「日本は中国のどこ?」とか言うの、最初はちょっとびっくりしたけど、日本人もチリの事分かんないから納得です。
だって1番遠い所にあるんで、仕方がないですよね。
それに日本って小さいし!

でも私、オーストラリアはチリから見れば、左隣りなんで、日本がアメリカを知ってる感覚で知ってると思っていたんですよ。
距離は有るし、間にニュージーランドや小さな島国があったりするけど、大きな大陸だから目立つし〜!

フェリピートのお母さんが「アメリカとオーストラリアは〜」と言ってセバスティアンに「全然関係ないわ!」と怒鳴られていた時。
まさかオーストラリアがどこにあるか知らんのか?ってなりました。
その2ヶ月後にも同じ質問をして、お父さんにオーストラリアとアメリカの場所を教えて貰っていましたが、今ちゃんと覚えているかは分かりません。
これはお母さんが特別なんだと思っていたんですよ。

でもフェリピートの従兄弟も「え?オーストラリアに!良いなぁヨーロッパに住むのかぁ」って言ったんですよ。
これもまた、オーストリアと間違えたのかな?って事で流していました。

そして今回、フェリピートのお爺ちゃんとお婆ちゃんに会いに行った時の話です。
お爺ちゃんが「オーストラリアに行ったらカンガルーが見れるねぇ!」と元気よく言ったのです。
今思えば、オーストラリアに対しての知識って、カンガルーしか無かったんだと思います。

フェ「野生のカンガルーがいる公園があるからねー」
お爺「エイシートに危ない事をしっかり教えないと!」
私「そうそう!大きいしキックするからね」
お婆「なーんでそんな所に行くのか、チリには毒がある生き物も、危ない生き物も居ないのに」
(お婆ちゃんは全ての事に対してマイナス発言をする人です)

実際はチリには毒がある蜘蛛が1種類有名で、危ない生き物と言えばプーマが居て、サンティアゴが外出禁止になると人の気配がないのでプーマが街に下りて来ます。
でも確かに、オーストラリアって毒蜘蛛や毒蛇がすごく沢山いるし、ワニやサメも居て、そういう面をみると怖いんですよ。
お婆ちゃんはそういう知識があって、オーストラリアは危ないと言っていると思いました。
(実際は何も知らなかったんですけどね)

お婆ちゃんのマイナス発言がグジグジと長引きそうだったんで、「でもフライテは居ないからね」と言いました。
フライテって、日本語で言う不良みたいなもんで良く使う言葉なんですが、それを聞くと窃盗したり建物に火をつけたりそういう犯罪者に近い人たちを思い浮かべます。
この私の発言は、フェリピートからの影響です。
フェリピートが「チリでのキャンプで1番怖いのは人間。虫や動物よりもフライテに気をつけないと!」と言うんですよ。
それを真似しただけです。

この会話は「そうかぁ、じゃぁ怖くないし安心だね」とお爺ちゃんが言って笑って終わりました。
でもお婆ちゃんは、オーストラリアはコロナが危ないとか言って、それに対してフェリピートが一つずつ反論をしています。
今思えば、実際は何も知らないお婆ちゃんが言っている適当な事に対して、細かい事を教えてあげる作業、永遠に終わる事が無いんでしなくて良かったんですが、長かったですよ〜。
まさかこっちは無知でふっかけてきてる事だとは思いませんでしたから。

粗探しの一環だったのか、
お婆「あなたたちが住むパースはオーストラリアのどこなの?」
フェ「オーストラリアの西よ」
お婆「それは海岸なのそれとも山?」
フェリピートが答えれません。
だって海岸も沿いで山もあるし、でも砂漠って言うのがふさわしい気がするし。
山って言っても、どの程度?アンデス山脈程高い山は無いし。(日本にある山は全て、チリでは丘と言う感覚です)
そんな事以前に、フェリピートは何を聞いてるの?って混乱してフリーズしちゃったんだと思います。
私もフリーズしかけたけど、「あっ!これはつまりオーストラリアの事を何も知らないパターンだわ」とピンと来たんですよ。
私「オーストラリアは1つの大陸よ」
それでもお爺ちゃんもお婆ちゃんもポカーンとしています。
説明が悪かったと思って「ブラジル位の大きさの島なの。大陸!だから西も東も海岸なの」
へぇ〜と言った表情になりました。
ちゃんと山や砂漠の事も説明しました。
何も知らなかったんだね〜。

チリで私たちがオーストラリアに行くと言うと、ほぼ全員から「良かったね。日本に近くなるね」と言われます。
たまーに居るみたいです、オーストラリアを知らない人。
ここに書いたオーストラリアを知らない発言をした人は、お母さん、従兄弟、お爺ちゃんとお婆ちゃんで、全員リナレスの人です。
たまたまだとは思いますが、リナレスでの生活ではオーストラリアって関係ないですからね。

日本とオーストラリア、チリではどっちが認知されているのか気になるところです。
日本やオーストラリアを知らなくって、じゃぁ何を知ってるの?って疑問になりますが、どうもご近所さんさんの事ならまだ認知度が高いようです。
先進国とか主要国とかよりも、ご近所さん!
南米の国への興味が大きいんですね。

チリでは南米、中南米、アメリカ大陸全体への興味が大きく、知識も多い気がします。
ラテン文化で親近感が有りますから。
言語が同じなのも影響があるかも知れませんね。
歌とかでも、中南米の国を一つ一つ言って「イェーイ」となってる感じ!、僕たちは中南米の一国だという意識が強いんだと思います。
日本はアジアの国として並べられても、まして人種として似ている中国や韓国と並べられても、イェーイと湧きませんけどね。
そういう私たち日本人が分からない、感覚がチリ人には有るんだと思います。
だからラテン系でない他の国って、遠い国となるんだと理解しました。

カンポって田舎の事なんですが、町や住宅地から離れた、農家や酪農家が住んでいる様な所の事を言います。
この前ブログに書いたフェリピートの叔父さん、フェルナンド(ジャネットの旦那さん)はカンポ暮らしをしています。
私が8年ほど前に初めて会った時は、既にカンポに土地を買っていて、そこに今も住み続けています。

子どもは2人いて遊びたい盛りですが、コロナで外出禁止となっても、カンポで広い土地が有るので、街に住む子どもと比べれば断然良かった様に思えます。
それでも話を聞くと、コロナで外出禁止で旅行にも行けないし、すごくストレスだったらしいです。
それで家や庭で楽しめれる様に、改装を積極的に行ったらしいです。

家においては8年前から今の状態に近づく為にちょくちょく改装していたのですが、この半年だけで今までやった改装の3倍は捗りましたよ!
私たちは定期的にフェルナンドの家を見てきましたが、正直言ってコロナ前の家は全く魅力を感じませんでした。
ただの古い家で、改装と言っても訪問者にとっては気がつかない程度のものでしたから。

フェルナンドの家は、日本で地理の授業で習うアドベ(日干しレンガで作った家)を改装して寝室に、そこにLDKを新しくくっつけて建てています。
このアドベ、夏は涼しく冬は暖かいと言うので興味深々で泊まったんですが、寒かったです。
暖炉一つに対して、家が大きすぎたのかもしれませんけど。
たしか7つ部屋があったかな〜。
それで言うとトルコのカッパドキアの岩の洞窟が1番ですね。
真冬も真夏も泊まりましたけど、天井が低くてやっぱり空間が狭いからか冬は暖かく、窓も少なくて小さいから夏は寒いほど冷んやりしますし。
アドベはそこまでじゃぁないです。

そして庭にはハンモックやブランコ、ゆったりできるデッキを作り、なおかつ夏前だったのでプール設置を考えたようです。
でも考えることはみんなおんなじ。
プールの会社に頼むと、設置が2ヶ月先まで予約でいっぱいだったらしいです。
しかも2ヶ月後に、その会社は値段を上げた上にプールのサイズも小さくしたらしいです。
こんなトラブル、チリらしいですね。
金は取れる時に取ってやれ精神で、信用とか評判とかよりも、目先の利益が優先されるんです。

だからキャンセルして、また他の会社に当たったらしいです。
でもその時点でもう夏、これから設置した頃には秋になるし、夏だから金額も上がっていてコロナで更に上がっていたらしいです。
だから逆に冬に使える露天風呂に目を付けたらしいです。
露天風呂だと真夏は需要がなく、低価格で設置が出来たらしく、それなら豪華に見栄えも良く!となったらしいです。
そのおかげで私たちは今回の滞在で、その露天風呂に入ることができました。
リナレスの水は完全に軟水なので、とっても気持ち良かったです。

他にもダイニングの窓から見える所に、大きなウサギ小屋が設置されていて、ウサギ2匹とキレイなインコが飼われていました。
ウサギは小さな種類で、大きくならないと聞いて買ったらしいのですが、普通の大きなうさぎに成長していました。
そういうのもチリらしいですね。
街に住む人もみんな犬を飼い始めましたが、カンポには犬は既に何匹もいるし、馬などの大きな動物はたくさんいるので、窓から見て楽しむようなウサギとインコを増やしたんですね。

そしてこの外出禁止で暇だったからと、ジャネットはたくさん編み物をしたらしいです。
フェルナンドは3つの手作りのベストを着回していました。
子どもたちもみんな手作りのベストを着ています。
エイシートは小さいから速いと言って、2着もベストを2日で作ってくれましたよ。

子どもたちの学校が未だにリモート授業で、1日2時間しかないのに、ほとんどサボっていたりで、困った面も有ります。
でもコロナのお陰で、家や庭を充実させる事ができたわけだし、すごく魅力的に思えました。

フェリピートのお爺ちゃんとお婆ちゃんに、オーストラリアに行く前に、最後に会いに行きました。
私は「もう最後なんだから、長く滞在してあげた方がいいんじゃない?」と何度も言ったんですがフェリピートは、色んな親戚や友達に「じゃぁ泊まらせて!」と軽く返事するんですよ。
結局私も叔父さんちが「露天風呂を設置したから、入りたい放題だから泊まりに来て!」と言う誘惑に負けて、そこで長居しちゃいました。
結果、それで本当に良かったです。
露天風呂は勿論、叔父さんちには子どもが二人いて、エイシートがずーっと楽しそうだったんです。

それと比べて、お爺ちゃんお婆ちゃん(エイシートにとってはひいお爺ちゃんとひいお婆ちゃん)の家での滞在は3時間でしたが、エイシートの機嫌がマックスに悪かったんですよ。
もし一泊でもしていたら、私の気が狂ってハゲちゃってましたよ。

まさかエイシートが半年前に滞在した事を覚えているとは思えませんが、その時もお婆ちゃんと相性が超悪くって、大泣きの繰り返しでした。
その時は明らかにお婆ちゃんがエイシートの行動全てにダメと言って妨害していたんですよ。
今回は明らかな妨害は無かったんですが、エイシートな何が気に食わなかったのか?どんどん機嫌が悪くなって行きましたよ。

私たちはエイシートの機嫌を取るようにと、一生懸命していて持ち堪えさせていました。
本を読んだり、歌を歌ったり、手遊びをしたり。
いつもは与えてない間食にパンを与えるまでして。

そこまでやってるのに、あの糞ばばぁ(お婆ちゃん)が、エイシートの身体中を触って、「靴下が濡れている、服が濡れている、よだれかけを変えろ!」と、全力で嫌がっているエイシートに対してあれこれし出したんですよ。
それで私が止めに入って、なだめる事にしたんですが、もう手遅れで無理だったので、フェリピートがエイシートを抱えて家の外に出ました。

外へ行ってなだめている所に(外に行ったらすぐ落ち着きました)、あの糞ばばぁは「靴下が濡れてるから寒い、ジャケットを着ろ」と行こうとするんで、そこで私と大喧嘩です。
私「靴下が濡れてるのは汗で、この部屋は暑いからだ。赤ちゃんは大人よりも薄着で大丈夫だから、今は少しくらい外に出ても大丈夫」
(お婆ちゃんちのLDKは狭いのに、暖炉があって暑いんです)
それって殆どのチリ人が知らない事なんで、もうそこで反対意見で大口論。
私、もう怒ってますから「チリは遅れてる。あなたは何年前の事を言ってるんだ?新しい情報を知って受け入れろ!」と。
それでも効くわけがないのは分かってます。
もちろん反論して来ますよ。
でも私は「それは遅れてるから!」の繰り返しです。
でも言われた事でダメージは食らったのか、疲れた様で大人しくなりました。
私の2倍以上生きているお年寄りですからね。
そんなワイワイやるもんじゃないんです。

エイシートは外だと落ち着いても、家に一歩足を踏み入れると泣いてしまって、家に何度入ろうとしても入れませんでした。
よっぽど嫌みたいですよ。
もう帰るしかないのかと思いました。
私は妊娠中なので普段は重たいエイシートを抱かない様に努めているのですが、仕方がなく私が抱いて中に入り、その後はずっと私の膝に乗って抱きついていました。
私にずっと抱きついている事なんて、今まで無かったっんで、それは可愛くて良かったんですが。

フェリピートは口論を聞いていて「カヨキートは年寄りの扱いを知らないなぁ」と笑っていたんで良かったです。
私が先に怒ったから、フェリピートが冷静に成らざるを得なかったとも言えるんですけどね。
だってあのままお婆ちゃんが、外までフェリピートを追いかけてヤンヤやってたら、きっとフェリピートは怒って、帰る!と言っていたでしょうから。
フェリピートは口論が無駄な相手には、面倒だからと口論をしない人ですから、「あーもうええわ」とすぐ逃げますから。

ちなみにジャネットにこの事を話ししたのですが、チリでも普通の人は歳をとると大らかになり「どうぞ若い者がやりたい様にやってください。」となるのが普通らしいです。

ほんと何年ぶりだろう?3年ぶり位だと思うんですが、リナレスのメルカドに行ってみました。
オーストラリアに行くにあたって、チリらしい物を手に入れたくて!
特にポンチョが欲しいんですよ。
メルカドに行くために、車を駐車する場所を探して街の中を10分ほどグルグルしました。

その間私は外の様子に釘付けでした。
だって私が初めてきた8年ほど前と、全く変わらない様子なんで!
こんなにも変わらないか?まるでタイムトリップ。
この街、時間が止まってる!
8年前を私は知っているけど、きっと雰囲気からして10年はもちろん、20年も30年も変わってないんだと思うんですよ。

私は冬にリナレスの街をウロウロしたのは初めてで、時折見るポンチョ姿の人に感動しました。
こういう独自の文化を見るの好きなんですよ。
しかも今も生活に残っていて、それはサンティアゴでは感じる事ができませんから。

でも腑に落ちたのは「これじゃぁリナレスの人たちは、世界もずっとこのままだと思ってしまうよな」って事です。
フェリピートのお母さんはサンティアゴに住んでいますが、リナレス出身で常にリナレスとサンティアゴを行き来しています。
だからああいった時が止まったような発言をするのも理解できます。

リナレスの街の秩序の無い様子、そりゃぁフェリピートのリナレスに住んでいる親戚もみんな、悪い方法で金儲けに走るのもわかります。
PCR検査を受けて、コロナ陽性と分かった次の日でも普通に誕生日会に行ってしまう従兄弟の行動も、この街の雰囲気を見れば納得できます。
そういうモラルとか常識とかも全て時が止まって置いてけぼりにされているかの様です。

私はグルグル同じ場所を周る10分間、ずーっと外の様子に釘付けでしたよ。

今まで旅行者だった私はこういう景色が大好きだったんだけど、今は色々な事が分かり、まして8年間全く進歩が無い様子を見て、とっても複雑な気持ちです

フェリピートの叔父さんに当たる人ですが、歳が近く(カツオとタラちゃんみたいなもん)フェリピートは従兄弟のお兄ちゃんのようにしたって育った人がいます。
その奥さんジャネットは私と同じ歳で、10年ほど初めて会った時からすごく感じが良かったんです。
唯一ひっかかったのが、異常に美人なんです。
アンジェリーナジョリーの様で、プロポーションもファッションセンスも完璧。
その美貌が眩し過ぎて、近寄り難い感じです。

叔父さん夫婦はリナレスに住んでおり、他の沢山のフェリピートのリナレスの親戚の噂ばかりを聞いているフェリピートは「ジャネットは変だ。細かすぎる。厳しすぎる。おかしい!」と言っていたんです。
私も何人かのフェリピートの従兄弟が言うジャネットの評価を直接聞いていて、だいぶ近寄り難い人だと思い込んでいました。
それにフェリピートがわざと距離を取っていた様に思えます。

でも今考えると、そういう評価をしている親戚がそもそもおかしい人たちなんですよ。
だから私も鵜呑みにはしてなかったんですが、何度も聞いて洗脳されていました。
本当はおかしい人が「変だ」って言っているジャネットって、マトモな人と解釈したら良かったんです。
おかしい人って、まぁ悪い事ばかりして生計を立ててたり、そうでなくてもコロナ陽性でも普通に出かけちゃうようなレベルの人達ですから。
もしかしたらジャネット自身が彼らから距離を取るために、良い付き合いをあえてしなかったかもしれません。

私が思うにフェリピートの場合は、今の会社で働くようになって、まともな人とばかり話をしているから、前は気が合っていたおかしい親戚と、話が合わなくなってきたんですよ。
そこで唯一マトモな話ができる叔父さんと時間を過ごす事が多くなり、私もジャネットと時間を過ごす事が多くなりました。
少しずつでしたが。

そして今頃になって気が付いたのが、ジャネットは超マトモな人でした。
彼女はスペイン語しか話せませんが、もし私が彼女と最初から仲良ければ、私のスペイン語は断然レベルが上がっていたでしょう。
なんで今頃?と後悔します。
色々と話をしてくれるし、こっちの話にも興味を持ってどんどん聞いてくれます。
私の周りではマトモなチリ人は、みんな英語が喋れますから、ジャネットは唯一のスペイン語を話そうと思える相手です。

ジャネットは子育てへの知識にしても、断然進歩した知識を持っていて、なおかつ一般的なチリ人が考えている古い考え方も知っているので、私が他のチリ人に対して湧く疑問を解決してくれる事が多いです。
そして彼女がしている子育てはとても参考になります。
もう少しはやく仲良くなれていれば良かったのにと思います。

IMG_0124
叔父さん夫婦が飼っている山羊たちです。


まぁ悔やんでも仕方がないので、オーストラリアに行く直前にでもギリギリ気が付けて良かったと思うようにします。

覚えておく事が何個もあると忘れてしまうので、5年前、私の誕生日に結婚式をあげました。
という事で&私の誕生日が一応結婚記念日でもあるんですが、チリでの結婚はまた1月にやった為、8月の結婚記念日はそう重きを置いてないんですよ。
でもせっかくの5周年なので指輪でも買ってもらっても良かったんですが、妊娠中で浮腫みますから、それもかなわず。
ぼけーっとしていました。

物欲は無いんですが、とりあえず特別感は味わいたいので、泊まりがけで出かけよう!と提案しました。
2、3週間前の事です。
行き先はマタンサで検討していました。
でもホテルは予約でいっぱい。
カバニャ(コテージ)は質が悪い割に高いんですよね〜。
3日間しぶとく探し、妥協する事も考えたのですが、納得する物を見つけれませんでした。

1番の大きな理由は、1ヶ月前にした旅行で泊まった、サンタクルスのカバニャが異常に良かったからです。
どうしても比べてしまうんですよね。
そしてそのサンタクルスのカバニャを調べてみると、週末は全て埋まっていましたが、私の誕生日は平日だったので、予約が空いていました。
だからそこのカバニャの予約をとり、誕生日はサンタクルスで過ごす事になりました。
IMG_9772
まぁ誕生日当日に、そのサンタクルスで私たちの好きなレストランに行けばいっかぁと考えていたのですが、そこは3週間ほどのバケーション休暇をとっていて閉まっていました。
そこでフェリピートはワイナリーのレストランにでも行こうか?と沢山調べてくれたのですが、問題はコロナのせいで閉まっているか、予防注射を2回とも完了している人だけレストランに入れる決まりになっているんですよ。
私、妊婦で、まだ一回しか完了していませんでした。
(チリでは妊婦は16週以降に一回目を受けて良い事になっていますが、私のお医者さんは安全を見て、19週以降に受けるよう言いました)
IMG_0093
そして以前夏の終わりにサンタクルスに来た時に、コロナの外出禁止開けすぐで、唯一開いているレストランと言う情報にもかかわらず、レストランのなんらかの設備の故障のために閉まっていて、結局行けなかったレストランへ行きました。
私は門の外から見て、ずっと気になっていたんですよ。そこが大正解!
建物は大きくて、施設も広々としていますが、こじんまりと居心地の良い雰囲気があるレストランでした。
やっぱりサンタクルスのレストランってどこもレベル高いわぁ!
まず接客が良いんで、サンタクルスに来るとチリから出たかのような気分になりますよ。
今回のレストランもかなり親切な接客でしたから。

ワイナリーのレストランは、もちろんもっとVIPで特別感が味わえると思うんですが、サンタクルスの普通のレストランでもじゅうぶんです。
あとはカバニャで露天風呂に入って、わいわい楽しんで、良い誕生日兼、結婚5周年記念でした。

私たちはオーストラリアへ移住が決まっているんで、チリの食べ物をしっかりと食べておかないといけません。

まず私が思い付いたのは、アワビ!
チリでも高いですが、それでもオーストラリアと比べたらきっと安い方だと思うんですよ!
生ではなく湯がいてあります。
もしもアワビはオーストラリアでも手に入っても、私が好きなアワビにかけるソースを作るのは無理かもしれませんし。
そのソースは、紫のオリーブとマヨネーズをミキサーにかけた物です。
紫のオリーブはペルー料理によく出てきますが、チリでは北部の街(ペルーに近いんでね)のオリーブなんですよ。
同じ紫オリーブでもやっぱり街によって、味が違うらしいですし。
私はよく分からなくて、味の濃さが違うのかな?と感じました。

次に、コンプレトです。
チリのファーストフード、ホットドックですが、ソーセージの他に、アボカド、サワークラウト、トマト更に好きなソースをかけまくった物です。
美味しいですよ〜
オーストラリアで全く同じソーセージとパンが手に入るとは思えないので、チリで食べておくことにしました。
ファーストフードですが、家庭でも作ったりするんですよ。
私は作りませんが、早速フェリピートの家族に提案して食べました。
行く前にもう一度食べたいと思っています。

そしてソパイピーヤ
茹でてマッシュしたカボチャと小麦粉を混ぜて作ったパンで、私は揚げた物が好きです。
オーストラリアでも作れるでしょうが、作るのが面倒ですから、今のうちに食べておきたいです。
フェリピートの家族も時々作っていて美味しいです。

IMG_9590
他にも贅沢を言えば、イキケまで行ってウニを取って食べたいし、カウウィルの牡蠣を食べたいのですが、コロナで気軽に出かける事ができないのが残念です。
あとはワインですよね〜。
これは逆にコロナのお陰で、暇すぎたフェリピートがワインに興味を持ち色々と飲み始めたので、私もしっかり楽しんでいます。

残りわずかなんで、しっかりチリで食べれる料理を楽しもうと思います。

私はお婆ちゃん子で、お婆ちゃんはお菓子屋さんをしていたので、だいぶ自由にお菓子を食べさせてもらっていました。
だけど大人になった今は別にお菓子好きではないんですよ。
不思議です。

先週末、私たちは友達家族の家に昼の1時から夜の8時まで遊びに行っていました。
そこにはエイシートよりも2ヶ月大きい女の子が居ます。
1歳半年の活発な女の子シモナです。

まずビックリしたのが、硬めのクラッカーを食べていた事です。
エイシートは普通のクラッカーでも、硬いから好んで食べませんから、「シモナは上手に前歯を使って食べるんだなぁ」とビックリしたんですよ。

そして次にビックリしたのが、なんか飴の様な物を親に開けてもらって食べてました。
ちゃんと見てないので、「え?飴舐めれるの?まさかね」で済ませちゃいました。
その後グミに近い甘い飴を開けて貰っているのを見たんで、「わぉ、甘そうだな」って思ったんですよ。

その後も続いて、おつまみで出されているプリッツのような長い物も取っては、上手に前歯で噛んで食べているんで「慣れてるなぁ。エイシートなら箸だと思って食べもしないだろうな」って思ったんですよ。
そしてこの時点で「シモナめっちゃ食べるなぁ」って思ってたんですよ。

更に続きましたよ!
また何かを開けて貰ってるから見てみたら、マシュマロがチョコでコーティングされた物。
私がみただけで3回も持って来ていたんですが、そんなのはおつまみとして並んではいないので、「どこから持ってきてるの?」って少し疑問に思いました。
この時にはもう慣れちゃって、驚きもしませんでした。

甘いヨーグルトも食べていました。
一応子供用のヨーグルトらしいですよ。
飲み物もよく飲んでて、それは水でした。
1リットル近くを飲み干していました。
特に注意してシモナを見ていたわけでは有りませんが、今まで食べていた物をローテーションで食べ続けていましたよ。

そして夕方、シモナのお婆ちゃんは「エイシートは食べる?」と私に聞くんで「食べない」と答えたんですが、ポテチをシモナにあげていました。
IMG_9988
赤ちゃんがポテチを抱えてる様子、面白いですね。

その後もヨーグルトを食べていたので、「またヨーグルト?」ってビックリしましたよ〜。

もちろん私は、エイシートがそれらを食べるのは嫌ですが、他人の子の事にどうこう言う権利有りませんし、「チリの子ならこれが普通なんだろうな」と思うだけです。
ただ目の当たりにしてビックリしたのが、すっごい食べてるんですよ!
量もだけど、常に食べていて、5分から10分毎に何かを口にしています。

そして予想外だったのが、エイシートはそんなシモナと一緒にいても、シモナが食べている物に関心は無く、それよりも遊ぶことに夢中なんです。
この時期の子どもは、お菓子を食べる習慣が無ければ、食べなくても済むって事ですよ。
そして私が感じた問題は、エイシートはずーっと遊ぶ事に集中しているのに、シモナは10分も待たずに次のお菓子を探しに行きます。
集中して遊べなくなっちゃってるんですよ。
遊ぶことよりもお菓子を食べることの方が優先されちゃうんですね。

私はシモナの家族の事はもう長く知っていて、良い家族なんですよ。
だからみんなシモナの事が大好きな事は分かります。
そして大好きだから、お菓子をあげてしまうのだと思いました。

お菓子を自由に食べさせて貰っていた私は痩せ型で、その後お菓子が我慢できない子になった訳ではないので、なんとも言えませんけど。
でもなるべくなら、そういう育て方は避けた方が良いのかと思います。

↑このページのトップヘ